「まんがで身につく 続ける技術」を読んでみた
滅多に本を読まない自分だが、先週くらいにふらりと立ち寄った本屋で面白そうな本を見つけたので読んでみた。その名も「まんがで身につく 続ける技術」。
あ、紙媒体も電子媒体もあるのは嬉しいかも。購入の際はおこのみで。
全年齢に対応したわかりやすい本
だったと個人的には感じた。漫画+それに対する深入り、もしくは補足としてのテキストを使った2つのスタイルで進んでいく本だったのだが、漫画だけを読んでもおおまかな内容がわかるほどだったので何かを続けるための入門書として読んでいくのもいいのではないかと思った。何より面白かった。
ダイエット、英会話、禁煙など続けたり、辞めなければならないことって何かと努力を要するものだとずっと思っていたが、これを読んでから意外とそれらも続けられれば簡単に達成できるものなんだと考えられるようになった。この続ける技術を身につけるには行動科学マネジメントというものが使えるそうで、本書はその行動科学マネジメントに沿って、行動を続けるためにできること、または続けるための技術を綴ったものだった。
三日坊主になるのは具体的な目標がない、過剰/不足と思われる行動がある、など三日坊主になる原因から三日坊主にならないために大きな目標、小さな目標はどうするか、そのために過剰/不足している行動をどう抑える/増やすかといったところ、そしてその先を具体的に記していて、この一冊で不足していた基本的な情報が賄える感じがした。
この文を見るといかにも難しいように思えるが中身は本当に読み進めやすく、用語の解説も随所で入ってくるのでどの層が読んでも問題ないわかりやすさがあった。わかりやすさってやっぱり大事。
シートの使用例がちょっと大人向け
漫画パートで出てくる人物は皆社会人なのでパチンコとか英会話とかダイエットとか割と日常的なものかと思えるが、なにせ人物が社会人オンリーなので、途中で出てくる書き込み式シートなどの例がちょっと大人向けだった。そのあたりはもう少し学生あたりにもわかりやすいものならすんなり入ってきたかもしれない。そもそも本書のターゲットが主に社会人であろうことはわかっているのでこういうことを言うのもあまり良くはないのだが、そこだけが惜しかった。
とはいえ漫画+テキストで大まかに把握できるので例が少しわかりづらいだけで、実践する際は特に問題はないと思われる。もしかしたらこうした応用する力も身につけておけということかもしれない。
実際にできるかどうかは別として
本書の中で、1週間、1ヶ月、1年というように期間を決めてまずはその期間続けてみるのが重要と言っていた。実際に達成できるかどうかは別として、達成できたらまずは状態維持、その次にハードルを少し上げる。達成できなかったらハードルを下げて再挑戦というようにするのが良いらしい。実際ハードルが高かったら続けられないのは確かである。
期間を決めるのもいいが、まず目標のために過剰なものがあるか、不足しているものがあるか、あるならそれをどう補うか、もしくは変えていくかにフォーカスするだけでも普段自分がしている行動を認識、分析ができるのでその入門書としても本書は有効なのではないだろうか。1300円程度と無理のない価格なので何か続けたい、でも三日坊主になるという人にはぜひとも読んでもらいたい。